草の根活動から自発的な定例開催へ

この物語風記事は数話に分けて書かれています。

今回は第8話です。

Aさんの職場内におけるストレスマネジメントの取り組みは、半年を越えて行きました。副院長も、何やら興味深く見守ってくれているようでした。

この半年間で、Aさんの企画した勉強会に参加した人数は、150名ほどとなりました。全職員が1000名ほどの職場ですから、草の根活動で1/10以上の職員に、リラクセーションを体験してもらったことになります。

Aさんとしては、このままの調子で、継続していこうと考えていたのです。

あるお昼休みの事でした。

そんなAさんのもとへ、二人の職員が尋ねて来たのでした・・・何の話でしょう?

もうちょっと本格的にやって欲しいのですが・・・

二人の職員は、以前にAさんの勉強会に参加した方たちでした。

彼らが言うには、とてもいい経験になったので、もっと本格的な機会が欲しいとのことだったのです。

Aさんは、喜び感銘を受けました。しかし、もっと本格的に・・・とは、どのような形を想像したらよいのでしょう。

この話はひとまず保留とし、後日必ず連絡することを約束しました。

これをきっかけに、新たな形を模索することとなったAさんでした。

新たなステージへ

自発的草の根活動自発的これまでの活動は、とにかく職員に新たな負担がかからないようにと、シンプルなものを心がけてきました。

ですが、より深いリラックス感など探求するのであれば、時間を長くしたり、様々なリラックス法を色々と体験できる形も考えられます。

これまでのコンセプトは大事にしつつも、別枠で、定例開催方式もありかな・・・などと考え出したのでした。

自発性

何よりAさんが注目したことは、この申し出が副院長からでもなく、誰から促されたわけでもなく、勉強会に参加した当事者からのものであったことです。

そこには強い自発性を感じていました。

強制された研修は実りに繋がらないことがあると考えていましたから、逆に自発的な提案は意味を感じるわけです。

つまり発起人主体の会として、Aさん自身は、講師と言う立場で参加することにしたのです。

大げさに言うと、職場内に、ストレスマネジメント研究会が発足することになったのです。

どのような名称で活動するかなど、これは、もう少しふさわしい名前を考えなければなりません。こうしたところから、メンバーで決めてこじんまりとスタートすることにしたのです。

このときAさんには、グループで継続していくことに一抹の不安がありました。

その点が、グループ開催成功のカギとなると直感的に感じていたのでした。

◇ある心理士の取り組み

この物語風記事は数話に分けて書かれています。

第1話から読む→副院長からの要請