肩が凝る

ストレスは心身に様々な変化を生むことがあります。時には、肩が凝るというようなこともあります。(ストレス以外の要因でも肩は凝ります)

※一概に全部ストレスと言ってしまうことは非常に危険なことです。不調を感じた
際に、医療機関を受診することや、定期的な検診を受けることは健康管理上大事なことです。

さて、ここでは、ストレスと肩が凝るということについて述べてみたいと思います。

より正確には、ストレッサー(ストレス源)が人に刺激を与えた場合、その反応とし、肩が凝っていくということについて述べてみたいと思います。

肩凝り

ストレスでも肩が凝る

まず、肩が凝りそうな状況があると思います。それは満員電車や長時間のデスクワークなどが考えられます。

満員電車の場合、もし座席に座れたとしても、乗車率によっては肩をすぼめて、申し訳なさそうに座っていけなければならないこともあります。一駅や二駅のことであればまだしも、10分も20分もそんな状況が続いたら、徐々に体のあちこちに力が
入っていくことでしょう。

このように、同じような姿勢で、力が入っている状態が続くと、手や肩の辺りも一時的に硬くなっていくのではないでしょうか。そして、朝晩のラッシュに巻き込まれる
ような生活が続いていたなら、いつしか、肩が凝るということに繋がっていくかもしれません。

デスクワークの場合は、もっと分かり易いように思います。

パソコンで作業をしている時の姿勢はやや、前かがみになり、指や、肘にも力が入っています。

仮に2時間の連続作業をした場合と、作業前の体の感じを比較したならば、作業後には
あちこちに力が入っていることに気づくのではないでしょうか。

肩が凝るとはどういうことか

体験的に肩が凝った感じを理解している人は多いと思います。実際にはどのような
ことを、肩が凝った状態と考えるのでしょうか。

語源はよくわかっていないようですが、一説には夏目漱石の造語とも言われている
ようです。肩が凝るという表現はないにしても、漬物石が乗っかっているとか、肩に
杭を打たれたようである、という表現は肩が凝るという表現以前から存在していたように思いますが、歴史を調べてみないことにはわかりません。

余談ですが、現代の若者が漬物石が乗っかているようだ、と言っても少し真実味が
ないように感じられます。肩がスマホになったみたいに硬いなどの方が、現代風でしょう。

ストレスで肩が凝るという場合、一つの理解として、肩が慢性的に緊張している状態と捉えることができるのではないでしょうか。

肩は硬くなり、血流もいまいちで、温度も下がっていることでしょう。

ケアを後回しにした結果、もうどこがこっているのかどうかわからない

肩の凝りに気づいたとき、今度、マッサージにでも行こう、などと考えていると、案外時間ばかりが過ぎて、肩のこと等忘れてしまうことがあると思います。

忙しく生活していると、どうしても肩のこりのこと等、あとまわしになってしまうのです。

ですが、肩の凝りが、自然となくなったりしたものか、それはわかりません。

お風呂や、軽い運動、睡眠などで自然と和らいでいくものだと思いますが、忙しい毎日の中では、充分に睡眠や運動の時間が確保されているかどうかもわからないものです。

もしかしたら、肩の凝りは、ずっとあるのかもしれません。

変化した凝りの感覚

よくマッサージなどで、ここが凝ってますね、などと言われてもピンとこないことがないでしょうか。

マッサージをしてくださっている方からすると、非常に凝っていると感じられるのに、自分の方ではよくわからなかったり、もっと別な場所の方が凝っていると感じる場合です。

肩周りのマッサージ中には、マッサージして下さっている方の、セールストークなのではないかと疑う人さえいることでしょう(つまり、こんなになるまでよく頑張って働きましたねと遠回しに労っているのである)。

この場合、当初の凝りの感覚から、別な感じへと変化しているとは考えられないでしょうか。

肩の凝りも、ずっと進んだり、広がったりすると、肩が凝っているのに、肩甲骨の辺りが気になったり、肩とは別な所が気になったりするもののようです。

凝っている感じはないけれども、実は凝っているということもあるようなのです。

せめて、凝りをほぐす時間はなくとも、凝りの感覚がどうなっているのか知っておけたらと思いますが、忙しい際には、その微妙な感覚をつかむことは尚更に難しいという1面もあるのではないでしょうか。

痣ができるほど強く推してもわからない

もう一つトピックとして挙げておくと、肩の凝りがわからなくなっているような時に、マッサージで押してもらっても、満足感がないためか、「もっと強く押してみて下さい」と言ってしまうことがあります。

マッサージの方も、いつも押し加減を気にしているようですが、強めにやってもらっても全くピンと来ないことがあるものです。

その場合、どんどん押す強さが増してしまうと、内出血を起こすためか、痣ができてしまいます。つまりは、それほどまで強く押してもわからないほど凝っているという状況なのではないでしょうか?

このような場合は、常識程度以上には強く押してもらわず、色々な部位をまんべんなくほぐしていく方が安全ではないでしょうか。

自分で肩の凝りをほぐす方法

肩が凝ってしまった場合、何か自分でほぐすような方法はないものでしょうか。

肩が凝ってしまわない内に、ほぐしたいものですが、忙しい中、なかなかうまく行かないこともあります。多少の休憩など挟むだけでも違うのでしょうが、 難しいものです。

臨床心理学を学ぶ中でも、慢性的な緊張やストレス反応などについて触れる機会がありました。中には、漸進的筋弛緩法という方法も学んだ経験があります。このような方法は、心身のリラックスを得られる方法でもありました。

このような専門的な方法の他にも、入浴や軽い運動なども肩をほぐす役にたつはずです。

漸進的筋弛緩法の代わりに、ストレッチを行っても肩はほぐれるのではないでしょうか。また、書店に行くと、DVDつきのリラックス体操(というようなタイトル)に関する書籍も目につきます。

思うに、ポイントは肩が凝っているということに意識が向くかどうか、という点と、
そのケアを行う余裕があるかどうかという点が結局のところ重要なのだと思います。

効率的なストレスマネジメントが求められる時代と考えはじめたほうが良さそうでしょうか。

ストレスマネジメントの効率化ということには、どこか皮肉っぽさを感じます。自己責任だと言われているようにも感じられないでしょうか。

緊張を捉えるもご参照下さい。